醤の郷-探訪録-ヤマロク醤油蔵
雨のぱらつく小豆島一日目。
思っていたよりも小さな島は、
車で移動するとあっという間に目的地にたどり着いてしまう。
まだまだ宿入りする時間には早い、というので
絶対ここは外さない!と前もって宣言した醤油蔵さんに向かうことにした。
ナビに入れて車を走らせる。
民家の立ち並ぶ旧い道を行き
細い川に出て、本当にこっちなのか?と不安な気持ちをよぎる。
車が通れるのか?と心配になりつつ、何やら既視感・・・デジャブを感じたところで
桶が視界によぎった。
ここだ!

このたどり着き方は、まるで角谷文治郎商店(三河みりん)の蔵を
初訪問した時のようだ。
あの時も「ほんとうに、こっち?」と不安になりながら行ったものだった。

車から降りると、ささっと中から人が出てきて
「見学ですか?」と訊ねられました。
あらあら。すんごい慣れてらっしゃる?
服の埃を払い、案内された先は年季の入った蔵の中。
明かりを落とした中の光景は濃い木色の杉樽が林立して
ふくよかな醤油の香りが充満している。

やはり木でできた階段を上ったところに
見学者が数人立てる踊り場のような場所があり
すぐ近くにこの光景。

おや。櫂がある。
ということは手作業ですな。
ここで案内をしてくださった社長は
醤油の事。
桶の事。
小豆島の事。
後継者の事。
さまざまなことを話してくださいました。
愛知から訪れたことを話し
味噌蔵のこと、みりん蔵のことを話すと
これがすごく盛り上がる(笑)
味噌も自分で仕込んでるし
醤油も作ってみたことがある、と話すと
また盛り上がるw
あぁ、この人、本当に職人だわ。

耳を澄ますと、醤油の樽から音が鳴ってるのが聞こえました。
麹が発酵してる時にたてる音。
「醤油を作ってるのは、この麹とかの菌なんですよ。
化学はそれを解明して色んなことを言ったりしてますが
実際は何がどうして、そんなことができるのかなんて
わかっちゃいない。
ただ、どんな時にどうすれば、どんな醤油ができるのが
それが経験でわかってきたので
人間はその手伝いをしてるんです。
実際はこいつらがやってるんですよ」
と蔵の壁や梁、桶を眺める社長さん。
熱いわ~。
そこまで話しちゃっていいんですか?
なんてことも聞いてしまった気も、とってもしますw

なんだかこの社長さんと
先日の醤油の会のメンバーと飲み会でもしたら
エンドレスで話が終んないだろうなぁ。
(あのメンバーでもそうなのにw)

樽の表面はこんな風になっていました。
蔵に入った時にも気づいたけど
お話を聞いた後だと、
この子たちがおいしいお醤油を作ってくれてるとしみじみ感じられて
愛らしく見えてくるw
杉樽は
他の味噌蔵でも聞いたことがあるけれど
今は日本で1箇所でしか作られていないそうです。
家庭用の小さなものなら、まだ数か所あるそうですが
こういった大きなものは、たった一か所。
製作のあまりの大変さに後継者がいないとか。
ヤマロクさんは
自ら杉樽を作るべく、そこへ修行に行かれたそうです。
「今度、この小豆島で作るんですよ」
と目をキラキラさせながらおっしゃってました。
(この旅行は2013年8月です)
そうして、先日、出来上がったようです。NHKでも放映されたとか?
HP参照
箍もちゃんと竹!すごいわぁ。

お醤油を絞る機械。
甑に古式を感じますなぁ。

圧はかけず、お醤油だけの重みで
1か月程かけてゆっくりと絞るそうです。
この手間、製法が
あの鶴さん、菊さんの深い味わいに結びつくのですねぇ…。

お父様の代には量販品もあったけれど
ご自分の代になってからは再仕込醤油『鶴醤』と黒豆醤油『菊醤』だけにされたとか。
改めて試飲させていただいて
その深みのある味に、感動!
あぁ、ますます鶴さん菊さんのファンになっちゃいました♪
その後、訪れた大きな土産物屋さんで
観光客が「どのお醤油がいいのか?」と店員さんに相談してるところに出くわしました。
耳ダンボで聞いてましたがwヤマロクさんを勧めておられました。
最近はこのヤマロクさんのメディア紹介が増えてるそうです。
醤の島、とはいえ。
ここまで古式の製法とその伝法を守ってるのは数少なく
その、希少な蔵でもあるのでしょう。
どうぞ、これからも守っていってほしいと
味噌の町、岡崎から願っております。
ヤマロク醤油 HP
ヤマロクさんが立ち上げた「木桶職人復活プロジェクト」は職人醤油さんのHPでも詳しく紹介されていました。
思わず、応援したくなる記事です。
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思っていたよりも小さな島は、
車で移動するとあっという間に目的地にたどり着いてしまう。
まだまだ宿入りする時間には早い、というので
絶対ここは外さない!と前もって宣言した醤油蔵さんに向かうことにした。
ナビに入れて車を走らせる。
民家の立ち並ぶ旧い道を行き
細い川に出て、本当にこっちなのか?と不安な気持ちをよぎる。
車が通れるのか?と心配になりつつ、何やら既視感・・・デジャブを感じたところで
桶が視界によぎった。
ここだ!

このたどり着き方は、まるで角谷文治郎商店(三河みりん)の蔵を
初訪問した時のようだ。
あの時も「ほんとうに、こっち?」と不安になりながら行ったものだった。

車から降りると、ささっと中から人が出てきて
「見学ですか?」と訊ねられました。
あらあら。すんごい慣れてらっしゃる?
服の埃を払い、案内された先は年季の入った蔵の中。
明かりを落とした中の光景は濃い木色の杉樽が林立して
ふくよかな醤油の香りが充満している。

やはり木でできた階段を上ったところに
見学者が数人立てる踊り場のような場所があり
すぐ近くにこの光景。

おや。櫂がある。
ということは手作業ですな。
ここで案内をしてくださった社長は
醤油の事。
桶の事。
小豆島の事。
後継者の事。
さまざまなことを話してくださいました。
愛知から訪れたことを話し
味噌蔵のこと、みりん蔵のことを話すと
これがすごく盛り上がる(笑)
味噌も自分で仕込んでるし
醤油も作ってみたことがある、と話すと
また盛り上がるw
あぁ、この人、本当に職人だわ。

耳を澄ますと、醤油の樽から音が鳴ってるのが聞こえました。
麹が発酵してる時にたてる音。
「醤油を作ってるのは、この麹とかの菌なんですよ。
化学はそれを解明して色んなことを言ったりしてますが
実際は何がどうして、そんなことができるのかなんて
わかっちゃいない。
ただ、どんな時にどうすれば、どんな醤油ができるのが
それが経験でわかってきたので
人間はその手伝いをしてるんです。
実際はこいつらがやってるんですよ」
と蔵の壁や梁、桶を眺める社長さん。
熱いわ~。
そこまで話しちゃっていいんですか?
なんてことも聞いてしまった気も、とってもしますw

なんだかこの社長さんと
先日の醤油の会のメンバーと飲み会でもしたら
エンドレスで話が終んないだろうなぁ。
(あのメンバーでもそうなのにw)

樽の表面はこんな風になっていました。
蔵に入った時にも気づいたけど
お話を聞いた後だと、
この子たちがおいしいお醤油を作ってくれてるとしみじみ感じられて
愛らしく見えてくるw
杉樽は
他の味噌蔵でも聞いたことがあるけれど
今は日本で1箇所でしか作られていないそうです。
家庭用の小さなものなら、まだ数か所あるそうですが
こういった大きなものは、たった一か所。
製作のあまりの大変さに後継者がいないとか。
ヤマロクさんは
自ら杉樽を作るべく、そこへ修行に行かれたそうです。
「今度、この小豆島で作るんですよ」
と目をキラキラさせながらおっしゃってました。
(この旅行は2013年8月です)
そうして、先日、出来上がったようです。NHKでも放映されたとか?
HP参照
箍もちゃんと竹!すごいわぁ。

お醤油を絞る機械。
甑に古式を感じますなぁ。

圧はかけず、お醤油だけの重みで
1か月程かけてゆっくりと絞るそうです。
この手間、製法が
あの鶴さん、菊さんの深い味わいに結びつくのですねぇ…。

お父様の代には量販品もあったけれど
ご自分の代になってからは再仕込醤油『鶴醤』と黒豆醤油『菊醤』だけにされたとか。
改めて試飲させていただいて
その深みのある味に、感動!
あぁ、ますます鶴さん菊さんのファンになっちゃいました♪
その後、訪れた大きな土産物屋さんで
観光客が「どのお醤油がいいのか?」と店員さんに相談してるところに出くわしました。
耳ダンボで聞いてましたがwヤマロクさんを勧めておられました。
最近はこのヤマロクさんのメディア紹介が増えてるそうです。
醤の島、とはいえ。
ここまで古式の製法とその伝法を守ってるのは数少なく
その、希少な蔵でもあるのでしょう。
どうぞ、これからも守っていってほしいと
味噌の町、岡崎から願っております。
ヤマロク醤油 HP
ヤマロクさんが立ち上げた「木桶職人復活プロジェクト」は職人醤油さんのHPでも詳しく紹介されていました。
思わず、応援したくなる記事です。
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